有志山行
南アルプス「仙丈ケ岳」
《行 程》◇16日 大阪・京都=長衛小屋テン場
◇17日長衛小屋テン場=大滝頭5合目=小仙丈ヶ岳=仙丈ヶ岳(3033m)=仙丈小屋=馬ノ背ヒュッテ=大滝頭5合目=長衛小屋テン場 [行動8時間40分]
《参加者》5名
計画では7/15(土)発で2座登頂予定でしたが天候が思わしくなく、晴れ予報の17(月)に仙丈ヶ岳1座に登ってきました。
【7/16】
初日は車移動のみでテン場でゆっくり過ごす予定でしたが、中央道の中津川から恵那山トンネルにかけて車線規制で大渋滞??今日のテン場の北沢峠に入る南アルプス林道の最終バス(14:20)に間に合うか?と気を揉みましたが何とか間に合う。終点の北沢峠まではバスに揺られること1時間弱。北沢峠には下りのバス待ちで半端ない長蛇の列です。テン場のある長衛小屋まで歩く事10分、果たしてテン場も満杯です。2張り分のスペースを何とか確保し一先ずホッとする。7月の連休は混むとは聞きましたが恐れ入りました。
夕飯はTさんにご準備頂いた食材“Tさん農園産ズッキーニ&ナスのチーズ焼きとウインナーを焼き、豚汁に炊き込みご飯”です。では調理にかかろうとガスコンロ担当のIさんが何かを探しておられる(嫌な予感が)・・・肝心のガスが無い??「どうするIさん!」・・・ここで、とにかく明るいTさん「安心して下さい、はい(っ)てますよ!ガス」てな小芝居はありませんが、Tさんもガスを持ってこられたので何とか美味しい夕飯を頂き、明日に備え早目に就寝??。
【7/17】 AM4時半、長衛小屋テン場出発。小橋を渡る登り口をスタートし暫く樹林の中のトラバース道を進む。徐々に朝日も差込み天気も好さそうです。40分程で2合目に着き北沢峠からの尾根道と合流。3合目を過ぎると左手に三角錐の北岳の頭が見え、肩の小屋が朝日に照らされ光っています。4合目を過ぎ暫くで5合目の大滝頭にでます。ここで道は二手に分かれ、右は藪沢からカールを経て頂上へ。左は尾根通しで小仙丈ヶ岳経由で頂上へ向かう展望コース。我々は左の尾根通しで頂上を目指します。コメツガ、シラビソの樹林帯を抜け6合目に出ると視界が開け、甲斐駒から鳳凰三山のオベリスク、その右の北岳の頂きへと延びる稜線の後ろに富士山が頭を覗かせます。甲斐駒の左奥には八ヶ岳連峰、北に目を転じると北アルプスの峰々が。中でも槍ヶ岳だけは尖った穂先ですぐにそれと分かります。
この辺りから森林限界となり、背の低いハイマツ帯の先に小仙丈ヶ岳への登りが続きます。途中ハクサンシャクナゲが咲く道を喘ぎながら進んでいると雷鳥が一羽現われました。白い冬毛が少し残り、目の上に赤い肉冠があるのでオスでしょうか。よく見ると足環が付けられており保護観察されているようです。雷鳥を見送り尾根を更に詰めると7合目の小仙丈ヶ岳(2864m)に着きます。ここは目指す仙丈ヶ岳へと延びる稜線が一望できる絶好の展望台で、稜線の左側は小千丈沢のカール、右側には中央アルプスも望めます。その奥は御岳山でしょうか。ここから緩やかな稜線を進み小さな岩場を下ると8合目のコルです。コルから暫く急登を上り返し仙丈小屋への分岐を過ぎ一登りすると、たおやかな稜線が仙丈ヶ岳の頂きへと続きます。
さてここでHさんの足に違和感が・・・山頂に人影も確認できる所まで登ってきてあと一登りですが、Hさんここは無理せず先程の分岐から山頂直下の仙丈小屋へTさんサポートでエスケープする事に??。ここからは残りのメンバー3名で山頂を目指します。稜線の右に仙丈小屋の建つ藪沢カール、左に大仙丈沢カールを望みながら最後の稜線漫歩を終えると、仙丈ヶ岳(3033m)山頂で360゜大展望の山頂は大勢の人です。今日は天気にも恵まれ一万尺の頂きでもTシャツで十分、空は一際青く日差しがきつく感じます。一息ついていると先に仙丈小屋にHさんとエスケープしたTさんが、小屋からの稜線を上って来られ合流出来たので山頂標識をバックに記念撮影。名残惜しいですが帰りのバスの時間も気になるのでそろそろ下山。
計画ではこの先の仙塩尾根にある大仙丈ヶ岳を往復する予定でしたが、計画を変更しこのまま仙丈小屋に下り藪沢カール経由で下る事に。15分程で仙丈小屋に下りHさんと合流(Hさん某漢方薬が効いたのか足も復活)。カール内は様々な高山植物が咲いているのですが植生保護のネットが張られています(シカ被害)。更に馬の背と呼ばれる広い尾根(丹渓新道)の手前の分岐を右に折れると10分程で馬の背ヒュッテに着く。藪沢の源流を渡り藪沢小屋を過ぎトラバース道を進むと、往路に通った5合目の大滝頭に戻ってきました。ここからは往路と同じ道を戻り、南アルプス林道の登り口に13時に下山。テン場まで林道を戻りテント撤収。北沢峠バス停まで最後の林道歩きが結構応えます。昨日はバス待ちの列が半端なく延びていましたが、今日は大丈夫そうで14時過ぎのバスに乗車でき帰路につきました。
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